中古車販売大手のグッドスピード(GS、名古屋市)からの保険金請求事案について、損害保険4社が調査したところ、計8031件のうち2割を超える1645件で不正請求の疑いがあることが分かった。中古車販売業界では昨夏、旧ビッグモーター(BM)による大規模な不正が発覚している。GSは「ミスや連携不足に加え損保の基準が厳格化したため」としており、損保各社はGSに対して詳細な調査を求めている。

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 複数の損保関係者によると、車体フレームを修正したかのように装ったり、部品を交換したかのように見せかけたりといった手法が目立った。偽装工作を疑わせる写真画像もあったといい、「さらなる調査や原因分析が不可欠だ」と指摘する。

 GSは朝日新聞の取材に、「外部の視点を入れた調査について前向きに損保と協議しており、方向性も固まりつつある」とした。

 GSをめぐっては不適切な請求に加え、納車前の車を売り上げに先行して計上する「ウソ納車」が発覚している。第三者委が今年1月に公表した報告書によると、約6年間で136億円分あったといい、当時の取締役が主導する組織ぐるみの不正だったという。(柴田秀並)

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