統合失調症で自閉などの症状にも改善がみられたという

バイオ創薬企業のネクセラファーマは提携先の米ニューロクライン・バイオサイエンシズと開発する統合失調症の治療薬候補について、第2段階の臨床試験(治験)で良好な結果を得たと発表した。結果を踏まえ、2025年前半には最終段階の治験を始める。

治験では統合失調症の患者を対象に、1日1回の経口投与で経過を調べた。米国を中心に約200人が参加した。

結果はプラセボ(偽薬)のグループと比較し、統計学的に有意な改善が認められた。既存の治療薬では効きづらい自閉などの症状についても効果がみられた。安全性についても確認された。

ネクセラファーマは21年にニューロクライン社と提携契約を結び、開発の進捗に応じて最大で26億ドルのマイルストン収入や販売ロイヤルティーを受け取る契約になっている。今回の治療薬候補を含む4つの開発品で治験を進めている。

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