わの竹が販売する群馬県産メンマ商品の「サムライメンマ」

群馬県産の竹を県内の事業者がメンマとして売り出した。山林整備などのモクチク(高崎市)が県内の竹林で収穫し、わの竹(同市)が加工・販売する。国内で消費されるメンマは大半が輸入品。希少な国内産として知名度を高め、放置竹林の対策にも生かす。

「サムライメンマ」の商品名で売り出した。いずれも1袋100グラム入りで「しょうゆ味」(550円)、「大人のニンニク味」(650円)、「大人のニンニク味(穂先)」(700円)の3種類。高崎市内の青果店やスーパーなどで今春から販売している。

商品化はモクチクの久賀昌幸代表が放置竹林の問題に関心を持ったことがきっかけ。手入れが行き届かない竹林は野放図に広がり、土砂災害を招く懸念もあるという。

モクチクは県内で約0.4ヘクタールの竹林を管理し、モウソウチクや真竹の1.5〜2メートルに育った幼竹(ようちく)をメンマの原料とする。2023年は約500キロ、24年は約890キロを収穫した。

久賀代表は「放置竹林からメンマを作る取り組みを県内に広げるため、収穫量を増やしたい」と意気込む。わの竹代表で妻の有美さんも「メンマをきっかけに放置竹林の問題に目を向けてもらいたい」と話した。

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