伊予鉄Gは値上げにあわせてキャッシュレス割も始める

伊予鉄グループ傘下の伊予鉄バス(松山市)と伊予鉄道(同市)は30日、バスと電車の運賃をそれぞれ10月1日から引き上げると発表した。燃料価格の高騰や人材確保にかかる経費増に対応する。キャッシュレス払いなら運賃を割り引く仕組みも導入する。現金でのやり取りを減らし運転士の業務負担軽減を目指す。

8月30日に国土交通省四国運輸局から認可を受けた。路線バスでは初乗り運賃を現行の220円から250円に上げる。区間距離に応じて運賃を20円から30円引き上げる。

鉄道では現行で一律200円となっている松山市中心部を走る路面電車の運賃を230円にする。松山市の中心部にある松山市駅と郊外をつなぐ電車の初乗り運賃も30円増の230円とし、各区間の運賃も30円上げる。

キャッシュレス決済の浸透にも取り組む。10月1日から全国交通系ICカードや伊予鉄グループが提供する電子決済アプリ「みきゃんアプリ」などで支払った場合は最大20円割引する。伊予鉄グループの清水一郎社長は「キャッシュレスを進めることで、現金のやり取りなどの業務を減らし、人手不足に対応したい」とコメントした。

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