ファナックは24日、欧州向けに製造・販売するワイヤ放電加工機が同地域の定める規格に準拠しないまま性能試験していた可能性があると発表した。同加工機による事故発生の報告は現状ではないとしているが、欧州向けの出荷は停止した。事実関係を調査するため、同社は弁護士などの社外有識者で構成する特別調査委員会を設置した。
3月下旬の社内調査で明らかになった。規格に準拠しないまま試験していた可能性のある対象製品は調査中としている。2024年3月期の欧州向けワイヤ放電加工機の連結売上高に占める比率は1%未満という。特別調査委員会は不正が判明した場合、原因究明や再発防止策などの提言を担う。
ファナックの山口賢治社長は24日、同日開いた決算説明会で「お客様をはじめ、関係者の皆様に多大なご心配とご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます」と謝罪した。
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