新千歳空港は国内線の回復が進む一方、国際線は人手不足を背景に回復が遅れている

札幌丘珠空港ビル(札幌市)は24日、2023年度の札幌丘珠空港の乗降客数が前年度比37%増の43万9127人だったと発表した。新型コロナウイルス禍後の旅客需要の回復と路線拡充により、1992年の空港ビル開業以来最多となった。

日本航空(JAL)傘下で同空港を拠点とする北海道エアシステム(HAC、札幌市)が機材を1機増やし、2路線を新しく就航したことが寄与した。フジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)や地域航空会社トキエア(新潟市)の新規就航も追い風となった。

北海道エアポート(HAP、北海道千歳市)が運営する新千歳空港では、2023年度の旅客数が前年度比28%増の2292万6622人だった。国際線の回復遅れが響き、18年度比では3%少なかった。

新千歳空港の国内線旅客数は2003万1327人で、18年度の約1978万人を上回り最多となった。旅行や出張での利用が増え、前年度に比べ18%の増加となった。1〜12月の暦年では19年の2073万2744人が最多。

国際線は289万5295人で前年度の3.1倍に拡大したが、コロナ禍前の18年度比では25%減の水準にとどまった。地上業務を担うグランドハンドリング部門などの人材不足で国際線の回復に時間がかかっている。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。