パナソニックホールディングス(HD)は24日、2024年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前の期比66%増の4400億円になったと発表した。従来予想を200億円下回った。車載部品を手がける事業子会社を米投資ファンドに譲渡する契約に関連して、約100億円の減損損失を計上した。過去に生産した電気自動車(EV)向け電池の不具合に対応するための引当金も積んだ。
前期の売上高は1%増の8兆5000億円だった。為替が想定より円安で推移し、従来予想を1000億円上回った。営業利益は従来予想より400億円少ない、25%増の3600億円となった。
パナソニックHDは3月、パナソニックオートモーティブシステムズの株式を、米アポロ・グローバル・マネジメントのグループ会社が投資助言するファンドに譲渡する契約を結んだ。同時に株式の譲渡価額が簿価を下回り、約600億円の損失が見込まれることを明らかにした。
前期に計上しなかった残りの約500億円は25年3月期以降に損失計上する見通し。
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