日立は信号や通信インフラ、制御システムの更新を担う

日立製作所は2日、同社が加盟するコンソーシアム(共同事業体)がエジプトで地下鉄の改修工事を受注したと発表した。受注額は8億ユーロ(約1290億円)を超え、日立は信号や通信インフラなどを納入する。2024年10月から改修工事に着手し、30年に完了予定という。

エジプト運輸省のトンネル公団(NAT)から受注した。カイロ地下鉄1号線の利用需要の高まりを受けて輸送能力を増強する。エジプト最古の路線で1日当たり150万人以上が利用しているという。

受注比率は欧州の鉄道会社のコーラスレールが35%、エジプトの建設大手オラスコム建設が35%、鉄道子会社の日立レールが29%。コーラスレールとオラスコムは駅やトンネル、架線を更新する。日立は信号や通信インフラ、制御システムの更新を担う。

同コンソーシアムはもともと仏電子機器大手タレスの鉄道信号事業が参画していた。6月に日立が同事業を買収したことで、タレスの応札分を日立が引き継ぐ形となった。

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