JR東日本は2日、新潟県の燕三条エリアの地場産業を首都圏などの企業と結び付ける期間限定の交流拠点を東京駅に開いた。金属加工の集積地として知られる燕三条の商品を展示・販売し、興味を持った事業者は商品の発注や開発などの商談ができる。地域の埋もれた技術をアピールし、地方沿線での新たな事業機会の創出につなげる。
東京駅の地下1階の改札内で8日まで、ビジネス交流イベント「JREローカル・ハブ燕三条 in Tokyo Station」を開く。燕三条の製造業など30社が出展し、食器や包丁、日用雑貨など約300品を展示・販売する。商談用の個室も用意し、燕三条の企業とオンラインでつないだうえで試作品や新商品の開発などを相談できる。
JR東は2023年2月、上越新幹線の走る燕三条駅(新潟県三条市)にビジネス交流拠点「JREローカル・ハブ燕三条」を開業した。県外の企業と燕三条の会社を結んで仕事の受発注につなげる相談窓口の機能を果たし、すでに約50件の成約実績がある。国内外から多くの旅客が集まる東京駅にも展開することで認知度を高める狙いがある。
JR東新潟支社の白山弘子支社長は「今まで地域に埋もれていた技術やノウハウを知ってもらうきっかけにしたい」とし、「より細かく助言できる燕三条の相談窓口にも足を運んでもらうことで新たな商品開発などのニーズにつなげていく」と話す。
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