決算会見で説明する内田洋行の大久保昇社長(3日、東京都中央区)

内田洋行が3日発表した2024年7月期の連結決算は、純利益が前の期比10%増の69億円と過去最高だった。米マイクロソフトの「マイクロソフト365」など企業向け業務クラウドの導入・運用支援を手掛ける情報関連事業が好調だった。年間配当は220円(前の期は190円)と従来予想から10円増やした。

2025年7月期の連結売上高は前期比8%増の3000億円、純利益は3%増の72億円を見込む。大久保昇社長は同日の決算会見で「(輸出企業の)円安効果が落ち着いて勢いは少し落ちるが、情報関連事業の民間部門やオフィスのリニューアルがそれぞれ伸びる」との見通しを示した。

24年7月期の売上高は13%増の2779億円、営業利益は11%増の93億円だった。部門別にみると、情報関連事業の営業利益が21%増の44億円だった。大手民間企業を中心にサブスクリプション(定額課金)によるクラウドの大型契約が増えた。出社と在宅双方に対応する働き方を踏まえたオフィスの更新需要が増え、オフィス関連事業も営業利益51%増の16億円だった。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。