PHVによる災害時の電力供給のデモンストレーション(4日、大阪市)

大阪市は4日、三菱自動車、西日本三菱自動車販売(大阪市)と災害時の車両貸与に関する協定を結んだ。支援要請に応じて区役所などにプラグインハイブリッド車(PHV)を無償で派遣してもらう。人工呼吸器などの医療機器の電源確保などに活用する。大阪府内で11例目となる。

協定の締結式後、2025年国際博覧会(大阪・関西万博)のラッピングを施した車両によるデモンストレーションを実施。車から供給された電力で電子レンジや扇風機、人工呼吸器を動かした。貸与される車両は主に最大1500ワットの出力で、充電・ガソリンの満タン時には一般家庭の約12日分の電力がまかなえるという。

横山英幸市長は「難病や小児慢性特定疾患を抱えた人、人工呼吸器をつけている人は有事の際に電源が確保できなかったら命に関わる。電源確保に力をいただくことは市民にとっては非常に心強い」と述べた。

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