福岡証券取引所は5日、不動産の賃貸や売買を手掛けるマリオンが12日に福証本則市場に上場すると発表した。同社はすで東証スタンダード市場に上場している。福証への新規上場の承認は今年4社目。

マリオンは1986年設立。首都圏を中心に賃貸物件を保有し、主に中央官庁への出向などのために転勤してきた地方自治体の職員向けに貸し出している。2018年9月には旧ジャスダック市場に上場した。24年9月期の売上高は前期比2%増の28億円、純利益は同2.4倍の3億4000万円を見込む。

同社は上場の狙いについて「不動産特定共同事業法を活用した証券化商品のデジタル化を目指しており、販売元となる九州の証券会社への認知度を高めたい」と話す。福岡市の再開発促進策「天神ビッグバン」などにより地価が上昇していることから、不動産の賃貸や売買も強化したいという。

福証ではエイチ・アイ・エス(HIS)子会社でホテルや商業施設の建設工事などを手掛けるCross Eホールディングス(クロスイーHD、長崎県佐世保市)が8月29日にQボードに、企業プロモーション支援のアクセスグループ・ホールディングス(HD)が同月30日に本則市場にそれぞれ上場した。

今月25日には通信販売会社支援のリプライオリティ(福岡市)もQボードへの単独上場を予定しており、9月末時点で福証全体への上場は計107社になる。

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