24日の外国為替市場ではアメリカ経済が堅調でFRB=連邦準備制度理事会の利下げが遅れるとの見方が広がっていることを背景に日米の金利差が意識され、円を売ってドルを買う動きが一段と強まりました。

円相場はロンドン市場で一時、1ドル=155円台まで値下がりして、1990年6月以来、およそ34年ぶりの円安ドル高水準となり、その後のニューヨーク市場でも1ドル=155円台前半での取り引きとなっています。

25日からは日銀の金融政策決定会合が開かれ、市場では政策変更はないだろうとの観測が出る一方、ことしはじめにはアメリカのFRBが3月にも利下げするとの観測が出ていましたが、その観測が大幅に後退しており、ドルに資金が集まりやすい状況となっています。

市場関係者は「日本政府・日銀による市場介入への警戒感は一定程度あるものの、金利差に着目した取り引きが優勢になっている。投機筋なども加わってさらなる円売りをしかける動きも出ているとみられ、売りが売りを呼ぶ展開となり、円安に歯止めがかからない状況だ」と話しています。

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