原子力規制委員会は6日、北陸電力の志賀原子力発電所(石川県志賀町)の能登半島地震の影響を巡り安全審査の会合を開いた。敷地内に79カ所の変状が発生したことなどに対し、規制委は原因の詳細な説明を求めていた。北陸電は掘削調査で亀裂が表面のアスファルトにのみ発生した点を示し、規制委は「敷地内に活断層はない」という既存評価を改めて了承した。

「敷地内に活動性のある断層はない」という既存の評価を規制委は改めて了承した

北陸電は志賀原発2号機の再稼働について審査を受けている。2023年3月には「敷地内に活動性のある断層はない」とする北陸電の主張を規制委が了承していた。6日は地震でこれまでの評価に影響がないかどうかが議論された。

4月の会合では北陸電が敷地内断層が「地震に伴って活動した痕跡はない」と主張。規制委は理解を示すと同時に、より信頼性の高い根拠の提示を求めた。6日の会合では敷地付近にある活断層とされる「福浦断層」の既存評価も議論され、これまでの評価に影響がないという北陸電の主張を規制委は了承した。

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