三井住友銀行は9日、10月1日契約分から住宅ローンを除く個人ローンの金利を改定すると発表した。日銀の利上げに伴いフリーローンは従来より0.15%高い年6.125%にする。教育ローンとマイカーローンは引き下げるが、あわせて住宅ローンを契約した場合の利率優遇を廃止する。
教育ローンの利率は年3.475%から3.125%に、マイカーローンは年4.475%から2.7%に引き下げる。他行に比べて高い水準にあったため引き下げたもようだ。
教育、マイカーローンと住宅ローンを組み合わせることで、住宅ローンの利率をそれぞれ0.5%、1.5%優遇する仕組みがあるが廃止する。そうしたケースでは教育、住宅ローンの組み合わせでは事実上、上がる形になる。
金利改定はそれぞれのローンが08〜10年に現行の商品になって以降で初となる。
三井住友フィナンシャルグループの個人ローンは住宅やカードローンが主体で、今回の金利改定対象の3種類はローン残高は多くない。日銀の利上げをきっかけに広く個人ローン商品の金利を見直すことにした。
三井住友銀は短期融資の指標になる「短期プライムレート」を日銀の利上げを受けて0.15%引き上げていた。
消費者向けローンの利率をめぐっては、横浜銀行が9月からマイカーローンといった目的別のローンの基準金利を0.15%引き上げるなど、地銀でも引き上げの動きがある。
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