日本工作機械工業会(日工会)が10日発表した8月の工作機械受注額(速報値)は前年同月比4%減の1107億円だった。堅調だった海外向けが伸び悩み、マイナスは4カ月ぶり。日工会の担当者は「大型案件の延期が響いた可能性があり、8月単体で受注環境が下向きになったとは判断できない」と説明する。
内訳は海外向けが1%減の785億円だった。中国市場が主力のツガミは1割近く減少した。ツガミ幹部は「自社開催の展示会で獲得した前倒し受注があったため、8月の落ち込みは想定通り」と話す。今週は米シカゴで大型の展示会が開催中で、9月以降に受注額が伸びると日工会はみている。
国内向けは10%減の321億円だった。オークマや牧野フライス製作所は受注額を増やしたものの、他の会員企業の間で減少したことが全体を押し下げた。日工会は大型受注が少なかった影響と推測している。
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