大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)は10日、2025年国際博覧会(大阪・関西万博)に無料招待する小中高生らを輸送する列車の運行案を発表した。中央線の森ノ宮、長田から25年1月に延伸開業する夢洲(ゆめしま)まで、開幕から夏休み前にかけて平日午前に約2時間運行する。
「専用列車」は森ノ宮と弁天町で6両編成のうち最大4両に小中高生を乗せ、残りの車両は一般客に開放する。他の駅は通過し、森ノ宮―夢洲は約25分を見込む。1日あたり最大8本走らせる。
「優先列車」は長田から約35分かけて夢洲までの各駅に止まり、混雑状況に応じて一般客も乗せる。1日最大10本走らせる。
合わせて最大18本を平日の午前9時30分ごろから午前11時30分ごろまで運行する。いずれも夢洲到着後は一般列車として引き返す。
府内の学校に対する大阪府の意向調査を踏まえ、来場人数に応じた日ごとの運行本数を年内に固める。7月の意向調査では、来場を予定する約68万人のうち中央線の利用を希望したのは約21万人。会期中は交通網の混雑が見込まれ、学校側からは大人数での移動や輸送手段の確保に不安の声が上がっていた。
森ノ宮に専用ホームを設け、夢洲までノンストップ運行する構想もあったが、混雑が予想されることから一般客も乗車できる余地を増やした。
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