来店客でにぎわうモロゾフの神戸本店(神戸市、2024年3月)

洋菓子のモロゾフが11日発表した2024年2〜7月期の連結決算は、純利益が前年同期比10%減の4億8600万円だった。土産物やテーマパーク向け商品が好調で増収を確保したが、乳製品やカカオ豆など原材料価格の高騰が響いた。

売上高は5%増の164億円だった。バレンタインデーやホワイトデーなどのイベント商戦が堅調だったほか、昨年は卵不足で販売を制限していたカスタードプリンが通常販売に戻ったことも寄与した。

原材料価格の高騰で売上原価率は48.1%と前年同期から0.3ポイント悪化した。24年8月〜25年1月期にはさらに悪化して49.7%となる見通しも示した。価格改定などを進めているが原料高に追いついていないという。11日に記者会見した山口信二社長は「年末やバレンタインデーなど需要期に向けてさらなる価格改定をしていく」と明らかにした。

25年1月期通期の連結売上高は前期比3%増の358億円になる見通しで、従来予想から4億8000万円引き上げた。純利益は21%減の13億5000万円になる見通しで従来予想を据え置いた。

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