ホテル開設の協定を締結する堀口社長㊨と戸田村長(11日、青森県六ケ所村)

青森県六ケ所村に大型ホテルが進出することになった。ホテル運営のサンフロンティアホテルマネジメント(東京・千代田)と六ケ所村が11日、村内でホテル開設に関する基本協定書を締結した。2026年夏ごろの開業をめざす。六ケ所村には宿泊施設が不足しており、ビジネスや観光の需要を取り込む。

ホテル名は「たびのホテル六ケ所村」(仮称)。8階建てで、総客室数は203室。長期滞在のビジネス客に対応して洗濯機などを備える部屋もある。

締結式にはサンフロンティア社の堀口智顕社長、六ケ所村の戸田衛村長が出席した。戸田村長はあいさつで「交流拠点機能の脆弱さが最大の課題」とし、ホテル開業は「まちづくりに変革と多様性をもたらすと期待する」と述べた。堀口社長は「六ケ所村を訪ね、この村には未来があると感じその場で(進出を)決断した」と明かした。

協定書で事業者は地元出身者の優先的な雇用や雇用条件の改善に努めるとした。村側は早期開設や円滑な運営が図られるよう、人材の確保、許認可の取得、優遇措置などで可能な範囲で協力するといった内容を盛り込んだ。

村によると、エネルギー関連の宿泊需要は多いが、宿泊施設が足りず、村外に宿泊客が流出していたため、ホテルの誘致を検討してきた。

サンフロンティア社は現在、国内で28軒のホテルを運営中。建築中・計画中などは16軒あり、六ケ所村のホテルもそのうちの1つとなる。

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