建設中の酒蔵「御厨栄蔵」の外観(静岡県御殿場市)

飲食関連事業を展開する、つぼぐちフードサービス(静岡県御殿場市)は12日、御殿場市内に建設中の酒蔵を公開した。地元産のコメを使った新ブランドの日本酒を製造するほか、完成後は試飲や直売なども手掛け、観光振興にも役立てていく。蔵開きは2025年1月を予定する。

酒蔵の名称は「御厨栄蔵(みくりやさかえぐら)」。グループの石川酒造(静岡県御前崎市)が製造にあたる。このほど御殿場市西部の富士山麓に建物と機械設備が完成した。鉄骨平屋建てで、延べ床面積は約710平方メートル。最新鋭の酒造設備を導入し、センサーを使った温度管理などによる生産効率化を進める。

建設中の酒蔵「御厨栄蔵」の内部(静岡県御殿場市)

富士山の伏流水とブランド米「御殿場こしひかり」、静岡県生まれの酒米「令和誉富士」を使用した純米吟醸酒などを製造し、地元の特産品としてアピールする。年間製造能力は最大90キロリットル。

つぼぐちフードサービス、石川酒造、JA協同サービス(御殿場市)の3社が、23年12月に国から認定を受けた農商工連携事業計画に基づき建設。つぼぐちフードサービスはグループ飲食店への日本酒提供や販路開拓など、JA協同サービスは原料米の生産や周辺農家に対する酒米の生産奨励などを担う。

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