米クールウォーター・キャピタル創業者のウィンター・ミード氏㊧とアドバイザーの鈴木絵里子氏

ベンチャーキャピタル(VC)支援の米クールウォーター・キャピタルは日本貿易振興機構(ジェトロ)と連携して、VC立ち上げを支援する教育プログラムを日本で始める。米シリコンバレーで活躍するキャピタリストらが講師となり、ファンドの投資戦略の立て方や機関投資家との関係構築のノウハウなどを伝授する。

10月からプログラムを始める。スタートアップ投資経験を持ち、これからVCの設立を考えているキャピタリストや創業間もない新興VCを対象に17日まで応募を受け付ける。参加費は無料で、10人以上の参加を見込む。

都内のジェトロオフィスやオンラインを通じて3カ月間で計6回の講義を実施する。2025年1月には米シリコンバレーで新興VCに興味を持つ機関投資家らを招待し、参加者がプログラムの成果を発表する「デモデイ」を開催する。優秀な卒業生にはクールウォーターから投資する仕組みも検討する。

クールウォーターは21年設立のVC向け教育プログラムの大手で、これまでに200社以上の新興VCファンドの立ち上げを支援してきた実績を持つ。創業者のウィンター・ミード氏は「ファンド運営に必要な知識やスキルを伝え、日本から世界に通用するVCを育てたい」と話す。

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