横浜市からの100万人目の来館者に鈴木俊宏社長㊨が記念品を贈った(7日、浜松市のスズキ歴史館)

スズキが浜松市の本社そばに設けている「スズキ歴史館」で、来館者数が累計100万人に達した。自動車を中心に織機から始まった歴代のスズキ製品を紹介し、浜松など遠州地域(静岡県西部)の人物や風土などを学べる場にもしている。原則予約制で一般のほか、小学校の社会科見学を受け入れ、県の東部や中部からも増えているという。

7日に100万人目の来館者となったのは、横浜市から浜松に旅行で訪れた水谷亘さん(38)、梢さん(36)、柾さん(1)の一家。マイカーがスズキ車の「ソリオ」という縁もあり、スズキ歴史館に興味を持ったという。セレモニーで鈴木俊宏社長から花とスズキ関連のグッズや玩具といった記念品が贈られた。

歴史展示だけでなく最近の製品や参考出品の技術なども紹介する(浜松市のスズキ歴史館)

スズキ歴史館は2009年4月に開館し、8年後の17年に累計来館者数50万人を達成。同100万人は15年5カ月目での達成となった。60台近い四輪車と120台の二輪車のほか、船外機や電動車いす、ルーツの織機など歴代製品を紹介。実物大セットや映像などでクルマづくりを説明し、遠州の産業偉人や浜松まつり、航空自衛隊なども紹介する。

鈴木社長はスズキ歴史館の今後について「クルマだけではなくモビリティー、スタートアップとの協業、(同社の乗用車生産販売で主力の)インドといった展示物を増やし、モノづくりや社会の変化を示していきたい」と話した。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。