平和産業が長崎県大村市に新設する大村工場(イメージ)

金属加工の平和産業(東京・港)は、長崎県大村市に新工場を建設する。造船用の大型金属部品を生産する予定で、県や同市と25日に立地協定を結んだ。約6億円を投じて整備し、2025年4月の操業開始を目指す。

新工場は工業団地「オフィスパーク大村」(同市)のうち、広さ3371平方メートルの用地に建設。延べ床面積は約1180平方メートルで、今後5年間で15人を雇用していく予定だ。

平和産業は千葉県船橋市や長野県駒ケ根市など国内に5つの工場を持ち、新工場は6カ所目の製造拠点となる。八尾泰弘社長は「(長崎市に製造拠点がある)三菱重工業のサプライヤーとして、造船事業における関連部品の製造を担うため進出を決めた」と話した。

立地協定を結んだ(左から)長崎県の大石賢吾知事、平和産業の八尾社長、大村市の園田裕史市長(25日、長崎県庁)

平和産業はアルミや耐熱合金、複合材など多様な金属加工を手掛けており、航空機の機体やエンジンの部品を主に製造。23年8月期の売上高は約31億円で、航空機関連がこのうち8割を占める。

長崎市には三菱重工航空エンジンなど航空機部品のメーカーも立地している。八尾社長は「将来は航空機部品に取り組む可能性もある」と語った。

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