独アウディの日本法人は25日、都市型の電気自動車(EV)向け急速充電施設「アウディ チャージング ハブ」を26日に東京都内に開設すると発表した。同施設を欧州以外に設けるのは初めてで、世界では7拠点目となる。都市部のEVユーザーの利便性を高めるほか、未発達な充電網を懸念してEVの購入を控えている層を呼び込む。
新施設は正規販売店「アウディ シティ 紀尾井町」(東京・千代田)の向かいに設けた。付近にはコンビニエンスストアやホテル、ショッピング施設がある。充電時間に買い物や食事を楽しめる場所を選んだ。充電設備は全てのEVユーザーが使用できる。
パワーエックス(東京・港)が手掛ける蓄電池付きの急速充電設備を2台設置した。1台で同時にEV2台を充電できる。最大出力は150キロワットで、2台同時でも1台あたり120キロワットになる。
併設する蓄電池には屋根に設置した太陽光パネルで発電した電力のほか、夜間など電力使用の少ない時間に重点的に蓄電する。アウディジャパンのブランドディレクター、マティアス・シェーパース氏は「EVの販売台数だけではなく、充電インフラのサステナビリティーに対する意識もナンバーワンになる」と意気込んだ。
2025年には芝公園(東京・港)にも同様の施設を開設する。6月30日までは1人あたり1回30分、最大2回まで無料で充電できるキャンペーンをする。
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