東北電力は19日、9月13日に発生した女川原子力発電所(宮城県女川町、石巻市)2号機の原子炉建屋にある非常用設備作動の要因について人為的ミスだったと発表した。作業ルールの明確化、教育体制の見直しなどを徹底し再発防止に努める。再稼働に向けた工程に影響はないという。

非常用設備の作動要因を説明する東北電力の担当者(19日、仙台市)

制御盤に通常は取り付けられているはずの端子が取り外されており、端子を通常の状態に戻して作業すべきだったが、誤った手順で作業したため非常用設備の作動につながったという。7月に実施した別の作業において、端子が取り外されたままになっていたと推定している。

作動したのは事故が起きた場合、原子炉建屋内の気圧を低くし、放射性物質を除去して外部への放射能の影響を低減するための設備。再稼働に向けた検査作業中に当該事象が発生した。

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