野村総合研究所は25日、2025年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比10%増の880億円になる見通しだと発表した。4年連続で最高益を更新する。株高を追い風に証券会社など金融機関向けシステムの開発・運用サービスの受注が増える。配当は58円と5円増やす。同日、最大300億円の自社株買いも発表した。
自社株買いは発行済み株式総数(自己株式を除く)の1.72%にあたる1000万株を上限に実施する。取得期間は5月15日〜10月25日。
売上高にあたる売上収益は6%増の7800億円、営業利益は10%増の1320億円を見込む。国内では金融機関向けシステムが好調で、受注残が3月末で2242億円積み上がっている。製造・サービス業などのデジタルトランスフォーメーション(DX)需要も旺盛だ。海外事業は金利高で投資を抑える企業が多く、厳しい状況が続く。
24年3月期連結決算は売上収益が6%増の7365億円、純利益が4%増の796億円だった。新少額投資非課税制度(NISA)への対応で金融機関向けシステムの販売が増えた。
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