決算について説明する太田良治社長(25日、仙台市)

東北電力グループで電気設備工事のユアテックは25日、2025年3月期の連結純利益が前期比9%増の82億円になる見通しだと発表した。半導体や風力発電などの再生可能エネルギー関連の大型受注の増加を見込む。受注工事高は過去最高となった前期から残業規制の強化などで微減となるものの、手持ち工事高は過去最高の前期と同水準となる見通しだ。

売上高は4%増の2520億円と過去最高、本業のもうけを示す営業利益は16%増の122億円と予想する。工場や大型商業施設の受注の多さが好調な業績予想につながった。円安や建材高騰などの影響もあるが、製造業の国内回帰や半導体関連工場の新設といった投資が旺盛という。

年間配当は46円と前期より4円増やし過去最高となる。24年3月期期末配当から、業績に応じて連結配当性向で40%以上を基本とする方針に変更した。太田良治社長は決算説明会で「株主還元と成長投資のバランスをみると40%が一つの目安」と述べた。

同日発表した24年3月期の決算は売上高が前の期比7%増の2431億円、純利益が15%増の75億円だった。

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