関空を利用する外国人旅客数はコロナ前の水準を超えた

関西国際・伊丹・神戸空港を運営する関西エアポートが25日発表した3月の関空国際線の外国人旅客数は、2019年同月比5%増の146万人となった。2カ月連続で新型コロナウイルス禍前の水準を上回った。大型連休を控え、関西の各地はにぎわいとともに、混雑が避けられそうにない。

23年度の関空国際線の外国人旅客数は1501万人となり、19年度比で2%増えた。18年度(1552万人)に次ぐ過去2番目の水準だった。国内線の旅客数は3空港合計で2506万人と19年度比で3%少ないものの、神戸空港は344万人で19年度の329万人を上回り過去最高となった。

関空の国際線旅客便を方面別にみると、3月の発着回数全体に占めるシェアは韓国が31%と最も多く、中国(25%)、東南アジア(15%)と続いた。19年通年では中国が最多の35%で、韓国(23%)、東南アジア(14%)の順だった。韓国や東南アジア諸国がけん引し、中国はまだ戻りきっていない状況が浮き彫りになった。

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