国土交通省は24日、列車の輪軸組み立て作業で過去に記録を書き換える不正があったJR東日本に、鉄道事業法に基づく立ち入り検査を実施した。立ち入り先は東京都品川区の東京総合車両センターで、不正の詳しい経緯を確認し、対応を検討する。

JR東は20日、2008年から17年にかけ、在来線列車の輪軸約4800本を社内規定外の圧力をかけて組み立てていたと発表。うち1100本以上は規定におさまったように記録を書き換えていたと明らかにした。

社内では17年に発覚していたが、当時の機器が示す圧力値が不正確だったと分かり、規定外の圧力値が出ても一定程度は問題ないと判断。安全性も確認できたとして、公表や国交省への報告はしなかった。〔共同〕

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