大阪・関西万博の記念硬貨はすでに1000円銀貨が2度発行されていますが、新たな発行として、先にデザインが発表された500円硬貨に続いて、1万円金貨と1000円銀貨のデザインが発表されました。

このうち1万円金貨は、表の面に「ミャクミャク」と、政府が出展するパビリオン「日本館」が描かれています。

1000円銀貨は、ミャクミャクと虹がカラーでデザインされています。

また、裏面はいずれも公式ロゴマークが描かれています。

価格は、1万円金貨が税込みで26万8000円で3万枚発行され、1000円銀貨は1万5200円で5万枚発行されます。

1万円金貨と1000円銀貨は、造幣局が販売し、申し込みは来年3月6日から3週間程度となっています。

前売券の販売低調 “予約なし入場”チケット10月から販売

大阪・関西万博には、およそ160の国と地域が参加する予定です。

開幕に向けた準備は進んでいて、会場のシンボルとされるリング状の木造建築物「大屋根リング」は、ことし8月につながりました。

建設の遅れが指摘されていた海外パビリオンも、9月19日の時点で、独自に建設する47か国のうち41か国は着工したということで、すでに参加する国々のパビリオンの配置図も発表されてます。

さらに、4月13日の開幕日に、人気歌手のAdoさんが会場でライブを行うことも明らかにされました。

一方で、万博の前売券の販売は、全国的な関心の低さを背景に、低調です。

目標とする1400万枚に対し、9月18日時点では514万枚余りにとどまっています。

これを受けて、万博の実施主体である博覧会協会は、従来の電子チケットに加え、繁忙期ではない時期に予約なしで入場できる紙のチケットを、10月からコンビ二などで販売することにしています。

関経連=関西経済連合会の松本正義会長は、先週の記者会見で「チケットの販売のしかたが難しく、一般の人が購入している前売券の枚数はかなり低い状況だ。来月から紙のチケットの販売が始まり、万博のかたちが整いパビリオンなどの情報が見えてくると思うので、多くの人に買っていただけるのを期待している」と述べ、紙のチケットの販売に期待感を示しています。

およそ1160億円と見込まれている大阪・関西万博の運営費は、こうしたチケットの販売収入やライセンスによる収入などで賄われる方針です。

25日からパビリオンの入場予約も一部で始まりますが、開幕が近づくなか、機運を高められるかが、課題となっています。

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