中国電力は26日、法人向けの電気代を2025年4月から値下げすると発表した。島根原子力発電所2号機(松江市)の再稼働を12月に予定しており、電源の調達コストが下がるため。10月の電気代と比較して1%ほどの値下げ率となる。

値下げは25年4月1日からで、工場や大型の商業施設、事業所など向けの特別高圧と高圧が対象だ。1キロワット時あたり0.3円引き下げる。

一般家庭向けの低圧は既に再稼働を織り込んで23年6月に値下げしたため対象としない。

島根原発2号機の再稼働で燃料を大量に輸入する火力発電の割合が下がるため調達コストを抑えられる。円高が一服して卸電力の価格が低下していることも反映する。

島根原発2号機は12月に再稼働し25年1月に営業運転を再開する予定。当初は8月の再稼働を予定していたが、安全対策工事の遅れで4カ月延期していた。安全対策は64項目のうち7月末時点で56項目完了している。予定通りに再稼働すれば12年1月以来、約13年ぶりとなる。

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