欧州でのターボチャージャーの生産はイタリアに集約する

IHIは26日、自動車のエンジンに使う過給機(ターボチャージャー)を生産するドイツの子会社を解散すると発表した。欧州での生産はイタリアの拠点に集約する。欧州では電気自動車(EV)の販売拡大でエンジン車に使うターボチャージャーの需要が減少しており、事業を効率化する。

2024年3月期(国際会計基準)の欧州でのターボチャージャーの売上収益はドイツとイタリアの子会社あわせて245億円だった。そのうち「比率はドイツの方が大きい」(広報)という。過去10年で最高だった18年3月期(日本基準)の売上高811億円から約70%減少した。24年3月期には欧州のターボチャージャー事業での固定費を減らすために、60億円の構造改革費用も計上した。

解散は25年3月を予定。欧州の顧客には引き続き供給を続ける。解散に伴う損失額や25年3月期の業績への影響は精査中としている。

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