川崎汽船と上組は港湾物流の連携関係にあった

川崎汽船は27日、物流事業で港湾物流の上組と協業すると発表した。子会社で物流フォワーダー(仲介業者)大手のケイラインロジスティックス(東京・中央)の持ち株会社を2024年度内に新設し、新会社の株式47%を上組が25年4月1日付で取得する。上組の出資金額は180億円。物流業界の競争が激しくなる中で、上組の物流インフラや営業ノウハウを取り込み成長につなげる。

ケイラインロジスティックスは国際航空貨物や国際海上貨物に強く、海外で20カ国以上の主要都市の69カ所に拠点を持つ。一方で23年度の連結売上高は435億円にとどまり、日本郵船傘下の郵船ロジスティクス(6710億円)などに比べて規模が小さいのが課題だった。海外事業を強化する上組との連携を通じて28年度までに売上高200億円の上積みを目指す。

川崎汽船と上組はかねて協業関係にある。19年には国内港湾の運送事業を上組との共同出資会社が担う形に改めていた。

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