JR北海道によるとデータ改ざんは確認されなかった。また車両運行の安全性に問題がないという

JR北海道は27日、車輪や車軸からなる「輪軸」の組み立て工程で、車輪などに車軸をはめこむ圧入力値が目安を逸脱したり記録がなかったりした輪軸が使用された車両が約200両だったと発表した。記録の改ざんはなかった。他の安全に関する指標をもとに安全性を確認できており、通常通り運行している。

JR貨物のデータ改ざん問題を受けて、北海道運輸局の指示に基づき在来線と新幹線の全910両を点検した。目安の逸脱や未記録の輪軸は486本で、在来線車両の2割強で使用される。

在来線では車輪圧入作業の目安を超えていた車両が113両(輪軸214本)、下回っていたものが24両(同36本)あった。一部の記録が残っていない車両は54両(同203本)。新幹線車両では目安値の範囲内だった。

JR北海道によると、目安を逸脱した際の取り扱いや記録の保存・管理方法が決まっていなかったという。今後は目安値の範囲外となった場合の取り扱い方や、データの記録や保存の管理方法を定めるとしている。

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