東京電力ホールディングス(HD)は9月30日、福島第1原子力発電所2号機で溶融燃料(デブリ)の試験取り出しに使うカメラの映像が映らなくなったことに関して、同日時点で機能が回復していないと発表した。予備のカメラと交換が必要かどうかを、10月3日に状況を再度確認して判断する。

9月17日にデブリ取り出し装置の先端に取りつけたカメラ2台の映像が映らなくなるトラブルが発生し、東電は作業を中断して原因を確認している。原子炉格納容器内の高い放射線量が影響した可能性があるとして、装置を一度容器の外に取り出して低い放射線下でカメラの機能が回復するか確認する作業を26日に始めていた。

東電は30日午前に電源がついたままのカメラを一度オフにしてから再びオン状態にして確認したものの、映像は映らないままだったと明らかにした。10月3日午前に再度電源を入れて、回復しなければ予備のカメラに交換する予定だという。

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