百貨店大手4社は高額品が好調で9月も増収を確保した(東京都新宿区の伊勢丹新宿本店)

三越伊勢丹ホールディングスなど百貨店大手4社が1日発表した9月の既存店売上高(速報値)は、全社が前年同月比で増収だった。ラグジュアリーブランドのバッグや財布、時計・宝飾といった高額品が売り上げをけん引した。残暑で秋物の動きは鈍かったが、寒暖差に対応できる衣料品などが売れた。

高島屋は10.0%増、エイチ・ツー・オーリテイリンググループの阪急阪神百貨店は5.8%増だった。J・フロントリテイリンググループの大丸松坂屋百貨店は5.4%増で、三越伊勢丹は2.4%増えた。三越銀座店(東京・中央)ではハンドバッグが35.8%増え、宝飾も16.8%増だった。

気温の高い日が続き、残暑に対応できる商品が売れた。阪急阪神百貨店では寒暖差に対応できる薄手のセーターやカーディガンなどが好調だった。高島屋ではサングラスが41.6%増となった。

免税売上高の伸び率は、阪急阪神百貨店が約3割増だった。三越伊勢丹は28.2%増、高島屋は20.4%増、大丸松坂屋は17.7%増だった。高額品が売れたほか、化粧品も好調だった。大丸松坂屋ではキャラクターグッズなども人気を集めた。

10月1日から中国で国慶節(建国記念日)に伴う大型連休が始まったことを受け、今後の売り上げ増加に期待する声もあった。

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