日銀の植田総裁は、都内で開かれた全国証券大会でのあいさつで、物価は日銀の見通しとおおむね整合的な水準で推移する見通しだとする一方、海外経済の動向や資源価格の動向にはリスク要因があり「日本経済と物価をめぐる不確実性は引き続き高い」と述べました。

そのうえで「アメリカをはじめとする海外経済の先行きは、引き続き不透明であり、金融資本市場も引き続き不安定な状況にある」などと述べ、当面は極めて高い緊張感をもって海外経済や金融市場を注視しながら金融政策を検討していく考えを示しました。

植田総裁は、金融政策決定会合のあとに行われた9月20日の会見で、経済・物価が見通しどおりに推移すれば、利上げを検討する姿勢を示していますが、新しい政権のもとで、どのように金融政策の運営にあたっていくかが焦点となります。

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