グローバルワークの戦略を発表したアダストリアの木村治社長(右)と太田訓執行役員(3日、東京都渋谷区)

アダストリアは3日、主力ファッションブランド「グローバルワーク」の2030年2月期の売上高を24年2月期比94%増の1000億円に引き上げる目標を発表した。25年中にフィリピンやタイに進出し、東南アジアを中心に店舗網を広げる。海外売上高は4倍となる100億円を目指す。国内でも25年春に東京・銀座に旗艦店を出すなど店舗数を増やす。

ブランドの設立30周年に合わせ、戦略説明会を開いた。グローバルワークは8月末時点で台湾や香港に18店舗を展開し、24年2月期の海外売上高比率は5%程度になる。30年2月期に10%まで引き上げることを目指すとした。

国内では従来主流の郊外ショッピングセンター(SC)への出店に加え、銀座など主要都市の中心部への出店も増やす。国内店は29年までに現状の200店舗から270店舗とし、既存店は増床するなどして一店舗当たりの売上高も上げる。

グローバルワークの事業展開を担当する太田訓執行役員は「ここ数年は『スクラップ・アンド・ビルド』で出店を控えていたが、業績が好調に推移しており、改めて国内出店を加速させる」と話した。

グローバルワークはアダストリアの売上高のうち2割を占める主力ブランド。主に20〜40代の男女と6〜15歳の子供世代をターゲットとする。24年2月期のブランド売上高は516億円と過去最高を更新した。

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