【パリ時事】フランス向けの日本酒などのコンクール「クラマスター」の2024年度授賞式が2日、パリで開かれた。最高賞「プレジデント賞」は日本酒部門が小西酒造(兵庫県伊丹市)の「超特選 白雪 伊丹諸白 大吟醸」に、本格焼酎・泡盛部門が松藤(沖縄県金武町)の泡盛「松藤 粗濾(ろ)過44度」に決まった。

欧州での販路拡大を目指す蔵元などから日本酒1223点、焼酎・泡盛197点の応募があり、フランスの飲食業界関係者約120人で審査。伊丹諸白は味わいが「非常に複雑で、幾つもの要素が見事に調和している」と絶賛され、松藤も「まるで違う世界へ連れて行かれたようで、心が揺さぶられた」とたたえられた。

小西酒造の小西新右衛門社長は「(受賞は創業以来の)酒造りの一つの成果。大変うれしい」と感激。松藤の崎山和章代表取締役は「ひとえに社員の力。すてきな賞をありがとうございました」と感謝を述べた。

食事との相性の良さを評価する「アリアンスガストロノミー賞」は、車多酒造(石川県白山市)の「天狗舞 山廃仕込純米酒」に贈られた。車多慶一郎専務は能登半島地震に触れ、「(地域の)震災復興には10年以上かかると思うが(欧州の人々に)石川県をぜひ訪れてほしい」と話した。

フランスのコンクール「クラマスター」で最高賞に輝いた日本酒「超特選白雪伊丹諸白大吟醸」と、泡盛「松藤 粗濾(ろ)過44度」=2日、パリ

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