値上げが浸透し純利益は最高になった

キユーピーが3日発表した2023年12月〜24年8月期の連結決算は、純利益が前年同期比78%増の197億円だった。同期間としては5年ぶりに過去最高となった。マヨネーズなどの調味料の販売が値上げ後も堅調だった。鶏卵や食用油など原材料高の一服も寄与した。

売上高は7%増の3609億円だった。ポテトサラダや千切りキャベツといった総菜の販売も好調だった。海外では中国でのドレッシングなどの販売回復や米国での販路拡大が収益を押し上げた。

営業利益は2.2倍の298億円と同期間で最高を記録した。不採算商品の整理を進めながら主力商品の製造を増やしたことで生産効率が上がり、コスト吸収力が高まった。

24年11月期通期の業績見通しは据え置いた。売上高は前期比7%増の4860億円、純利益は57%増の207億円を予想する。販売の好調や値上げの浸透を見込む。

海外では今冬にインドネシアやタイで工場の増設が完了する。米国でも新工場を建設中だ。味や品質の面でドレッシングなどの評価は高く、海外需要の一層の取り込みを図る。

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