千歳市で工場建設を進めるラピダスは、来年4月に試作ラインを稼働し、2027年の量産化を目指していて、半導体の材料のウエハーに微細な回路の焼き付けなどを行う「前工程」の研究開発を進めています。

一方、回路が焼き付けられたウエハーを切り分けたり製品に組み立てたりする「後工程」については、研究開発拠点を建設中の工場に隣接するセイコーエプソン千歳事業所のフロアを借りて開設することになり、3日に着工式が行われました。

研究開発拠点には広さおよそ9000平方メートルのクリーンルームが設けられ、来年4月から半導体製造装置を搬入したうえで、再来年4月を目標に自動化を含めた研究開発を開始するということです。

ラピダスをめぐっては、先端半導体の量産化の技術開発や巨額の資金調達、それに顧客獲得などが課題となっていて、小池淳義社長は記者会見で「簡単な技術ではないが計画どおりに開発は進んでいる。いまはラピダスの顧客となり得るおよそ40社の企業と交渉を進めている」と述べました。

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