「WITH ALS」の武藤将胤代表理事(右から3番目)は試作した服を着て記者発表会に登壇した(7日、東京都港区)

アパレル大手のTSIホールディングス(HD)は7日、車椅子利用者が着やすい服を試作したと発表した。コートの背中やズボンの前面にファスナーを付け、介助者が車椅子利用者に服を着せる手間を減らした。お尻の部分には蒸れにくい素材を用いて通気性を高めた。

福祉ロボット開発のオリィ研究所(東京・中央)と一般社団法人「WITH ALS」代表理事を務めるALS(筋萎縮性側索硬化症)患者の武藤将胤氏と組んで作った。デザインや縫製をTSIHDが担当した。オリィ研究所は脳波や指先の細かな動きを検知して操作できるロボットアームを作った。

TSIHDが障害の有無にかかわらず着られる「ユニバーサルデザイン」の服を作るのは今回が初めてとなる。11月にWITH ALSが主催するALS啓発を目的とした音楽フェスティバルで披露する。商品化は現時点で未定。

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