王子ホールディングスの2024年3月期の連結純利益は前の期比11%減の500億円だった

王子ホールディングス(HD)は26日、2024年3月期の連結純利益が前の期比11%減の500億円になったと発表した。従来予想は1%増の570億円で、一転減益となる。国内で見込んでいた段ボールなどの需要回復が想定より鈍かった。一部事業用資産で減損損失を計上することも響く。

売上高は1%減の1兆6900億円になった。従来予想は3%増の1兆7600億円だった。営業利益は15%減の720億円と減益額が100億円拡大した。国内事業で需要が想定を下回ったほか、海外事業ではパルプ市況が下振れした。

同日、政策保有株式の縮減目標を発表した。28年3月期までの4年間に時価ベースで300億円分減らす。保有意義をより厳しく検証して縮減を進め資本効率を高める。売却で得た資金は成長投資や株主還元などに使う。

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