鹿島セントラルホテル新館。12月に「アートホテル鹿島セントラル」に施設名を変える(茨城県神栖市)

米フォートレス・インベストメント・グループが運用するファンドの100%子会社、マイステイズ・ホテル・マネジメント(東京・港)は9日、茨城県から譲渡された鹿島セントラルホテル(神栖市)の運営を始める。ホテル名は12月に変更する。マイステイズは筑波山などでも買収した施設を刷新しており県内の集客力を強化する。

同ホテルの新館は地上16階地下1階。県南東部の鹿行地域のランドマークとして知られる。客室数は174室。大宴会場は地域最大級の1500人を収容できる。レストラン3店や温浴施設、チャペルなども備え、会議や式典、展示会、結婚式に対応する。本館は14階建てで123室ある。

新館のデラックスツインルーム。館内にはレストランや宴会場、チャペル、温浴施設なども備える

12月4日に新館をフルサービス型の「アートホテル鹿島セントラル」、本館を中長期滞在型の「フレックステイイン鹿島セントラル」に名称変更する。2025年1月から一部客室を改装する。

本館は1972年に開業。02年に日韓で共催したサッカーワールドカップを機に新館も開業したが経営が悪化。県などは4月中旬にフォートレスの日本法人とマイステイズを優先交渉権者とし、9月に売却を決めた。

マイステイズは県内3カ所で買収したホテルを「亀の井ホテル」ブランドで刷新した。鹿島セントラルとも連携し、ビジネス需要のほか成田空港や霞ケ浦周辺のサイクリングロードに近い地の利を生かして訪日外国人を含む需要を開拓する。

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