客室には障子と西陣織のタペストリーを設置し、川島織物セルコンが製作したじゅうたんには京都の地図が描かれている

米ホテル大手のヒルトンは9日、京都初の旗艦ブランドとして9月に開業した「ヒルトン京都」を報道陣に公開した。外国人観光客らを念頭に、西陣織や北山杉を使った装飾を各所に施している。最上級の「キング京都スイート」の広さは121平方メートルで1泊2人18万円から。和室を備え、茶道具や書道セットも置いた。

全313室で客室はいずれも40平方メートル以上ある。吹き抜けのロビーは巨大な織機の中に入り込んだようなデザインに仕上げた。エレベーターホールや客室には西陣織の生地やタペストリーが飾られている。街の中心部に位置し平安神宮や祇園などの観光地にもアクセスしやすい。

ヒルトンは2021年の京都初出店から毎年出店を続けており市内に4ブランド5店舗を展開している。9日の記念式典に出席した京都市長の松井孝治氏は「世界中の文化の結節点として京都の発展につなげてほしい」と述べた。

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