味の素AGFは不妊治療休業制度と配偶者海外転勤同行休業制度を新設した

味の素AGFは、不妊治療で高度生殖医療を受ける場合、原則1人の子どもにつき最長1年間休業できる不妊治療休業制度を新たに導入した。配偶者の海外転勤に同行するために1年以上3年未満休業できる制度も導入した。社員がキャリアやライフステージに応じた柔軟な働き方ができるよう環境整備を進める。

新たに導入した不妊治療休業制度は、体外受精や顕微鏡を用いる顕微授精といった生殖補助医療とこれに準ずる治療が対象となる。治療が保険適用かどうかは問わないが、一般不妊治療に含まれる人工授精と、胚を第三者の子宮に移植し出産してもらう代理懐胎は除く。

高度な生殖医療は一般不妊治療に比べ通院日数や時間が必要なことが多く、月の営業日の半分ほど通院する場合もあるという。治療の影響で体調不良が生じることもあるため、最長1年の連続休業制度を導入した。一般不妊治療についてはフレックス勤務や時間単位で利用できる年休制度などこれまで導入してきた施策で対応する。

配偶者海外転勤同行休業制度も新設した。配偶者が勤務先から海外への転勤や留学を命じられた場合や、個人が行う職業上の活動で海外への転居が必要な場合、1人1回限り利用できる。

同社では数年前から配偶者の海外転勤による望まない退職が複数あった。両立支援制度を導入して社員が海外生活を経て業務に戻れるようにすることで、自社のイノベーション創出にもつなげたい考え。

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