国内粗鋼生産量は前年同期比で4四半期連続の減少となる見込み

経済産業省は10日、2024年10~12月期の国内粗鋼生産量が前年同期比1.4%減の2130万トンになるとの見通しを発表した。4四半期連続の減少となる。認証不正の影響を受けて減産していた自動車の生産体制が回復したものの需要が上向かない。他の製造業や建設業でも需要低迷が続く。

10~12月期の鋼材需要は1931万トンと2.1%減となる。このうち普通鋼鋼材の自動車向けは前年同期比で3.5%減の250万トンの見込み。7~9月との比較では2.8%増となった。輸出向けの鋼材需要は前年同期比0.3%減の640万トンで、中国の鋼材過剰生産の影響が出た。

粗鋼は主原料の鉄鉱石などを溶かして成分を調整したもので、経済活動の代表的な指標とされる。

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