記者会見した北海道ガスの川村智郷社長(26日、札幌市)

北海道ガスが26日発表した2024年3月期の連結決算は、純利益が前の期比17%増の116億円だった。新型コロナウイルスの5類移行でホテルや商業施設など業務用ガス販売量が伸びたほか、電力事業では家庭用の契約件数が増え、最高益となった。

燃料価格の下落で原料費調整制度に基づき販売単価が低下し、売上高は0.5%減の1738億円だった。営業利益は17%増の155億円、経常利益は158億円で19%増えた。

25年3月期の業績予想は売上高が前期比5%減の1660億円、純利益は16%減の98億円。原料費調整制度による販売単価の低下が続くほか、再生可能エネルギー関連などの投資増を織り込んで減収減益を見込む。

併せて株式分割と増配を発表した。9月30日を基準日として1株を5株に分割する。また24年3月期の年間配当は前の期から10円増やし、80円とする。25年3月期は中間配当45円、期末配当9円の見通し。株式分割を踏まえると今期の年間配当は前期比で実質10円増える。

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