TDKは26日、2025年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比3%増の1280億円になる見通しだと発表した。産業機器関連が伸び悩むものの、ハイブリッド車を含む電動車向けの需要が底堅い。年間配当は4円引き上げ、120円とする。
売上高はほぼ横ばいの2兆1050億円。コンデンサーなどの受動部品は、売り上げが最大7%伸びる。自動車向けが底堅い一方、全体の約3割を占める産業機器向けが振るわない。斎藤昇社長は同日の決算会見で「ファクトリーオートメーション(FA)機器全般の生産台数は回復の兆しが見えず、年間を通して弱含む」と話した。
同日発表した24年3月期の連結決算は、売上高が前の期比4%減の2兆1038億円、純利益が9%増の1246億円だった。ハードディスクドライブ(HDD)向けの需要が落ち込んだものの、販管費の圧縮や為替の円安が利益を押し上げた。
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