インバウンド需要を取り込み単価と稼働率が向上したホテル事業が好調だった

ティーケーピーが15日発表した2024年3〜8月期連結決算は、純利益が前年同期比58%減の24億円だった。貸会議室やホテル事業は堅調で全体でも増収だったが、宿泊事業などで人件費が増えた。前年に税負担が大きく減っていた反動も出た。

売上高は14%増の202億円だった。インバウンド需要を取り込み単価と稼働率が向上したホテル事業が好調だった。貸会議室の坪当たりの売上高はコロナ禍前の19年3〜8月期の水準まで戻った。下期には3000坪超の出店も見通す。内製化を進めるケータリングなどの事業は堅調で、年末年始のイベントなどでの伸びを見込む。

営業利益は1%減の27億円だった。下期に向けた宿泊などでの採用により人件費が増え販管費を押し上げた。

25年2月期の業績予想は据え置いた。売上高は前期比70%増の620億円、純利益は21%減の55億円を見込む。3〜8月期の営業利益の通期予想に対する進捗率は33%にとどまる。同社の河野貴輝社長は「(上期に出資をした)リリカラとノバレーゼの業績が乗ってくる第3四半期に注目している」と語った。

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